2009年2月28日土曜日

Fender / '62 Jaguar

The Fender Jaguar is an electric guitar which was introduced in 1962. Whether the designers of the Jaguar had intended the instrument to be used for Surf music or if it was a further attempt to break into the Jazz guitar market (as was the case with its predecessor the Jazzmaster) remains a topic of dispute among Jaguar aficionados. Nevertheless, the Jaguar quickly caught on in the emerging surf music scene, joining the Jazzmaster, Mosrite and Stratocaster as the guitars most associated with the style. They both became popular again in the 1990s when they were used by a number of indie rock bands.

トレモロユニットは兄弟機種の「ジャズマスター」と共通だが、ボディ・シェイプは異なっており、ショートスケールのネック、専用ピックアップ、ピックアップON/OFFスイッチ等の仕様が異なる。ジャズマスターより音のエッジが立った、歯切れ良く鋭いトーンがサウンドの特徴。ブリッジの手前に、登場時流行したパッド式のミュートが標準装備されているのも特徴であるが、演奏途中で切り替えるとブリッジが移動するのと同じ効果が現れ、音程が上がるという欠点があったため、取り去ってしまうギタリストも多く、他のモデルには波及しなかった。

ザ・ビーチ・ボーイズカール・ウィルソンを筆頭に、主に1960年代前半のサーフィン&ホット・ロッド・ミュージックでもてはやされた人気機種であり、ブルージーンズ結成当時の寺内タケシ加瀬邦彦も使用していた。

しかし、弦振動がボディに伝わりにくいブリッジやトレモロの構造が災いして、同社の先発商品「テレキャスター」や「ストラトキャスター」に比べてサステインに乏しく、ロック音楽が次第に伸びのあるギター・サウンドを求めていくにつれて人気が衰え、1975年に製造中止となった。

1986年、フェンダー・ジャパンよりリイシュー。型番は現在まで一貫してJG66-と銘打たれているが、実際は1963~64年の仕様(バイン ディングのないネック、ラウンド貼りフィンガーボード)を基にしている。ヘッドのフェンダーロゴは、どういうわけか金文字に黒縁のトランジション・ロゴで はなく、金と黒の配色が逆のモダン・ロゴが付けられている。ミュートは省略されている。

1990年代初頭、ニルヴァーナカート・コバーンが使用した事で、オルタナグランジ界 で人気機種となった。彼のモデルに関しては本人の項を参照のこと。彼のモデルに倣って、ピックアップのハムバッカー化、ブリッジのチューン・O・マティッ ク化などの大幅な改造を施すことが流行し、ひいては日本の某大手楽器店限定のコピーモデルが、フェンダー・ジャパンよりリリースされるに至る。

この流れを受けて、2000年にはようやくフェンダー・USAでもリイシューが開始された。ジャパン製とは異なり、フラット貼りフィンガーボードで、ヘッドには正しいトランジション・ロゴが貼られている。ミュートも標準装備されている。






0 件のコメント:

コメントを投稿